再就職支援事業の沿革

 再就職支援事業(アウトプレイスメント)は1960年代初頭にアメリカで始まりました。主として管理職の再就職支援の社会的必要性の認識から出発し、善良な非自発的退職者にカウンセリング、トレーニングを実施することによって元気で優良な人材へと再生し、職探しのノウハウを授ける一方で求人情報を集め、再生された人材を無料で企業や役所に紹介しました。

 1989年、景気後退の兆しが起こり、大企業のリストラクチャリングとダウンサイジングが始まって、改めてアウトプレイスメントが注目され、最大規模のレイオフが行われた1992年から1993年にはその利用が本格化しました。

 我が国における再就職支援事業の萌芽は1980年代初頭の再就職支援会社の設立にみられますが、脚光を浴びるのはバブル崩壊後の不況が続き、企業の本格的なリストラクチャリングが始まった1995年以降で、多くの余剰人員を抱える企業からの依頼により、会社都合で離職を予定している社員、在籍出向する社員向けに再就職支援サービスを行いました。

 2004年には厳しい経済情勢等を背景に、長期失業者が増加する中で、公共職業安定所で安定した雇用に至らなかった長期失業者対策として、安定した雇用の実現を図るため、職業紹介をはじめとする就職支援から就職後の職場定着指導までを包括的に民間に委託する事業がはじまり、多数の再就職支援事業者が受託し役割を担いました。

 完全失業率2002年平均の5.4%から2007年2月4.0%の数値が示すように雇用情勢は大幅に好転しましたが、なお多くの企業では「対象の方の次の職場へのスムーズな移行に有効」「企業の構造改革、企業体質改善に有効」「高齢者の再就職の促進に有効」であるとして再就職支援サービスを評価しています。(2006年7月実施の再就職支援に関する意識調査より)

 私たち再就職支援サービスを提供する事業者は、顧客である企業の依頼によって、その会社からの出向、または離職を予定している人、あるいはすでに離職した人に対して安全確実で適切な再就職を実現するための各種サービスの提供を行います。

 世の中のセーフティネットとして、私たちの提供する再就職支援サービスの社会的認知度は高まり、その役割はますます重要になっていくものと考えています。